うちのアパートの隣は大家さんの娘さん夫婦の一軒家がある。
そのさらに隣が三階建ての家になっていて、
三階部分だけ人に貸していると思われる。
そこに住んでいるのがヒロシである。
ヒロシは決して知り合いでもないし、
名前がヒロシかどうかも知らないけど、
私は勝手にヒロシと呼んでいる。
そうこのヒロシに似ているから。
似ていると言っても近くで顔を見たわけでもないからよくはわからないけど、
金髪で私が思うに生活リズムがホスト時間(その時間帯かわからないが...)
なので私の中で
あの三階に住んでる金髪の男=ヒロシです。になっている。
私の部屋の窓からヒロシの部屋の窓がよく見えるわけで、
でもヒロシ三階、私二階だからヒロシからの方が私の部屋の中がよく見えるはずなのである。
間を挟んでいる娘さん夫婦の家は私とヒロシの間がちょうど庭になっていて、
遮るものがないので、
夜なんてカーテンあけてたら丸見えもいいとこになるわけなのです。
でヒロシときたら上半身裸で窓を開けてよくタバコを吸ってます。
時には携帯電話で大きな声で話しています。
きっとヒロシの部屋から見える景色はキレイで、
西を向いてるので夕陽なんかむちゃくちゃキレイに見えてるはずです。
だからさぞかし裸でスパーなんて風をあびながら気持ちいいはずです。
でも私にしたらなんかすごい嫌だし、
ここの住民が私ってばれたくないから、
ヒロシが窓際にいる時は家の中入っても
今階段上がった子があの部屋の子かと思われないように
家の中入っても電気をつけなかったり、
ヒロシの声が聞こえたらすぐカーテンの閉めにぬかりがないか調べたりしてます。
そんなことしてるから、
娘さん夫婦の家の屋根をつたって私の部屋の窓から入って来る夢なんぞ見たりします。
射撃してくる夢も。
でもここで注意したいところは、
いたってヒロシはこちらサイドを意識してないという事です。
自然とカーテン開けっぱで裸でタバコすってとやってるため、
正直私に一切害はないのですが、
なんか嫌だったのです。
これが何年も前からの事で、
いつしか不思議なもんで、
ヒロシカーテン開けっぱ電気光光とつけてくれてるので、
夜道も安心みたいになってて、
ヒロシがいない時は道が暗いなぁとか思って、
ヒロシありがとう!なんて思ったり。
そんな最近のある日朝洗濯物干そうとすると、
その窓際にヒロシの姿ではなく、女の人がスパーーとタバコを。
それが何日か続き...
そうです。
ヒロシに彼女ができたのです。
頻繁によく二人を見かけるようになり、
なんだか生活リズムも変わった様子で、
金髪のヒロシが黒髪に。
そっかそっかぁヒロシも彼女ができたかぁ。
ヒロシ結婚する気かなぁ。
ホスト辞めて普通の仕事始めたかぁ。
そっかそれで黒髪にね...うんうん良かった良かった。
やるなヒロシ!見直したよ。
と私は日々勝手にヒロシの成長を見届けているのであります。
憎しみから愛情へ変わる(大袈裟)というこんなご近所物語。
どうですかこれ!
勝手な妄想と想像でしかない話ですが。
何年も積み重ねてきたヒロシとのご近所物語なのです。勝手にね。
ヒロシこれみたらゾッとするかな。
わざわざヒロシの生活を調べてるわけでなく、
普通に生活してたら勝手に感じ取ってたってやつなので、
気持ち悪がらないでね!
ここまで読んでなにこれ?と思った方。
私の大好きなどうでもいい話でした。
ぜひ映画化を!ないか...

それ、ヒロシに惚れてるよ
えっ…これが…恋……
いい話。
シガさん。
嬉しい。